塩の力で安全と安心を支える

生活事業部
次長 阿部 渉

髙助の発展を支えた塩事業

髙助と塩の関りは、大蔵省から食塩運送取り扱い許可を受けた明治32年(1899)にさかのぼります。その後、第二次世界大戦中に主力商品だった石炭が戦時統制になった際には、塩の取り扱いが経営を支えるなど、髙助にとって塩は思い入れの深い品目でした。永く塩の配送・保管に関わってきましたが、平成4年(1992)の製造・販売自由化を受け、4年後に輸入塩の粉砕加工事業を始め、平成24年(2012)には塩の製造メーカーと契約を結び、販売業務にも参入。着々と営業範囲を拡大しています。

提案力などの付加価値で販売を伸ばす

現在は、家庭で使用される食塩はもちろん、水産加工食品や味噌・醤油、漬物など食品の一次加工に使用される業務用塩、道路の凍結防止剤、工業用などの塩を幅広く扱っています。取引先は、新潟県内の小売店、食品加工や醸造工場、道路管理者などで、エリアに分けて4名で担当しています。販売については後発ですが、商社としてのノウハウを活かし、コストだけでなく提案力や物流の速さ、確実さなどの付加価値によって選ばれる存在を目指しています。

自社加工した塩をスピーディーに供給

冬季間の新潟の交通に欠かせない凍結防止剤は、自社工場で輸入塩を粉砕加工してパッキングし、自社の物流部門で配送します。受注から配送までのスピードと安定的な供給が可能であることが、当社の最大の強みです。平成30年(2018)竣工の新工場では自動化と合理化を進め、生産能力を向上。たとえ想定外の降雪で生産分が売り切れても、すぐに追加生産して届けられるので、お客様の信頼も厚く、新潟県の他、福島、山形、秋田の道路で用いられています。

※2019年12月に取材した内容です。